ここは、管理人の心の琴線にふれたオススメのものを、ジャンル関係なしで、紹介するところです。

 今回は毛色を変えて、3月に新婚旅行で行ったタイのプーケットでの旅行日記をせっかくですので、ネタにしようと思います。
 題して、「 プーケット島戦記(エピローグ)

 本当にオススメになっているかは謎。

目次: [プーケット島戦記(序章)へ] [プーケット島戦記(前編)へ] [プーケット島戦記(中編)へ] [プーケット島戦記(後編1)へ] [プーケット島戦記(後編2)へ] [プーケット島戦記(エピローグ)へ] [展示室 前ページへ] [展示室 次のページへ] [部屋の最後へ]


プーケット島戦記(序章)−3/6−


 旅行初日。

 と、いっても今日は、ほとんど移動で一日が潰れる。

 通常のツアー内容では、札幌から目的地であるプーケット島までは、一日では行けないらしく、「正規ではないルート」「自力」で現地まで行って下さいとか、旅行屋に言われる。

 ちなみに、それがし海外旅行は初めてでござる。

 大丈夫ですか?

 とりあえず、千歳空港から関西国際空港まで移動。
 関西国際空港からシンガポールの空港まで移動。

 ここまでは、使用言語は日本語なので平気。

 シンガポールからはさすがに緊張気味。

 シンガポールは公用語が・・・しらん。とりあえず、英語でプーケット空港
(タイ)までの搭乗手続きをとる。

 学生時代の英語の成績は・・・この話はよしましょう。

 とりあえず手続き成功。飛行機の搭乗口を目指して移動する。

 空港内で「元気寿司」という回転寿司屋を発見。
 少なくても、北海道にもある回転寿司屋のチェーン店。

 なのに、見たこともないような寿司がぐるぐる回ってる。

 上にポテトサラダが乗っているいなり寿司とか、何を使っているのか見当もつかないピンク色の海苔巻きとかがある。

 食べてみたい気はするが、初日から外国で生ものは危ないだろうということで保留。とりあえず飛行機の搭乗口へ

 言葉の通じないところでの機内持ち込み検査はちょっと怖いものがある。

 金属探知機には引っかからなかったが、なぜか係員に呼び止められた。

 みなぎる緊張感。
 なんかシンガポールでは駄目な物を持ち込んでしまったか?

 「その手袋かっこいいね
(英語)

 んなことで、呼び止めるなぁーっ!

 千歳から身につけっぱなしの私の革の手袋が気に入ったらしい。
 心の中はともかく、軽く微笑みをかえして飛行機に搭乗。

 プーケット島へ。

 到着は現地時間で夜の7時。

 プーケット空港は今までの空港から比べると、すごくちゃちい。
 どっか田舎の駅みたいな雰囲気。

 早速タクシーなどの勧誘をうけるが、ツアーの係員が迎えにきているはずなので断る。

 するとまた現地の人がホテルを聞いてくる。正直にこたえると、うなずきならが、鞄を運び始める。

 どうやら別のツアーの係員らしく、私たちのツアーの係員は外で待っているので、そこまで、つれていってくれるといっているらしい。

 半信半疑で持ち逃げされたら後ろから蹴りをいれてやろうと構えつつ、ついていくと、本当に係員のところまでつれていってくれる。

 係員はイングさんという日本語も話せるタイの女性ガイドで、オプショナルツアーとかも、この人が同行してくれるらしい。

 日本語が話せるといっても、ペラペラというわけではないので、日本語、タイ語、英語のごった煮のような会話になる。

 とりあえずワゴン車でホテルへ移動。

 車内で雑談をしたり、セブンイレブンを発見したりなどしてるうちにホテルに到着。

 宿泊ホテルは「パンヤン・トゥリー」というところ。
 冗談抜きでプーケットで最高級ホテル。

 といっても予約した部屋のグレードは上から3番目くらいの部屋。
 それでも総面積170平方メートル。
 畳に直せば105畳くらい。
 ヴィラとよばれる、タイ風コテージ
(庭付き)で、庭にジャグジー風呂がついている。

 元々欧米人用のリゾート地として開発されたホテルなので、お客はやはり白人が多い。
 そのせいか、ホテルのスタッフも何人かは白人。

 とりあえずチェックイン。

 白人のスタッフに「クレジットカードは何をもっているか?
(英語)」と聞かれる。

 もともとクレジットカードは持たない主義だったので、旅行前に新規に手続きをしたのだが、結局旅行までにはカードができず、旅行中は現金払いのみ。
(タイではトラベラーチェックは使えない)

 なので、「カードは持ってません」と素直に答えると、

 「ハッ!」とか鼻で笑われる。
 イエローモンキーなめるなよ。

 タイ人のスタッフは、親切できさくな人が多いようだ。
 まぁ、商売だからと、いうこともあるだろうが・・・

 とりあえず、もう白人スタッフと話すのは止めようと心に誓い、タイ人のスタッフにヴィラまで案内してもらう。

 ここは客室が全部ヴィラなので、敷地が広い広い。

 とりあえず、ゴルフ場で使うような乗用カートでヴィラまで送ってもらい、その後室内の探索。

 シャワー室を含めて風呂場が3カ所もある・・・何につかうんだ?そんなに。
 もっとグレードが高いヴィラなら、プールまでついているってんだから、すごいところだよなぁ・・・

 あと、生水は危ないせいか、ミネラルウォーターが3本サービスでついていた。
 
 ただ宿泊期間中で3本なのか、1日3本かわからないので、とりあえず、1本だけ手をつけてみる。

 次の日に補充されたら1日3本なんだろう。

 とりあえず、庭のジャグジー風呂に入ったあと、南国らしく「トカゲの鳴き声」を 聞きながら今日は眠ることにする。

目次へ 部屋の最後へ

プーケット島戦記(前編)−3/7−


 移動疲れもあるので、目が覚めるまで寝てることにしたのだが、起きたのは朝8時過ぎくらい。

 あまり寝てないような気がするが、日本との時差が+2時間なので、日本時間なら10時過ぎ。

 そこそこの睡眠時間か?

 朝食を食べに行こうと思ったが、サービスの一環として、毎日現地のフルーツが届くようだ。

 前日に「マンゴー」が届いていた。当然、皮付きの丸ごと。

朝食代わりに食べることにする。

 マンゴーの種は平べったく大きいので、魚のように3枚におろして皮をむいて食べる・・・という食べ方をすっかり忘れていて、悪戦苦闘しながらたいらげる。

 結構このホテルは細かいサービスが行き届いており、翌日の天気予報が届けられていた。

 翌日の天気予報:晴れ
 翌夜の天気予報:サンダーストーム

 「さんだぁすとぉむぅ?」メリハリのある天気予報だ。

 昨日ガイドさんも言っていたが、雨期と乾期の間くらいの季節なので、日中は晴れるが夜は雨が降ることが多いらしい。

 このプーケット島というところは、ビーチリゾート地で、山も近いのだが、やっぱりメインは海。

 と、いうわなので、早速泳ぎに行く。

 水の透明度は当然高い。

 が、夜中の雨のせいか、思っていたより水の透明度が高くない。
 と、いっても北海道の海水浴場とは比べ物にならないのだが・・・

 とりあえずは、泳ぐか、と海に入るが、よく考えたら二人とも泳げない。

 なら海になんて行くなって気はするが、それはそれ。

 私はシュノーケル。嫁さんは浮き輪を装備して、海へGO!

 ビーチから沖に5mほどで、もう底に足がつかなくなる。

 深いんだ早い話。

 先にも記述したが、ここはもともと欧米人用に開発されたリゾート地。
 一応「これ以上沖に行くと深いよ」というロープが張ってあるのだが、あくまで「欧米人にとって」の基準。

 日本人にとっては、かなり深い。
 身長179cmの私でも深い。

 冗談抜きでシュノーケルがなければ、溺れてたかもしれない。

 と、いうより「泳げることが大前提」のビーチかもしれないが・・・


 海でいいだけ遊んだ後、お腹がすいたので一度部屋に戻って昼食をとりに行くことにする。

 部屋に戻ると、すでに別のフルーツが届いていた。
 見たことのない赤いフルーツ。

 見た目は赤いピーマンのような感じ。皮をむいて食べる
(たぶん)
 甘みが薄いため砂糖か塩をかけて食べるらしい。

 中身は梨、というか断熱材みたいなシャクシャク感のある果肉。
 甘みが薄いというが、日本人ならこれくらいの甘みでもさっぱりして良いかも?

 謎のフルーツで腹が膨れたので、昼食は取りやめ。
 昨日ホテルに移動する途中に発見したセブンイレブンを探そうということになる。

 と、いっても前日は夜道のことだったので、道もわからなければ距離もわからない。
 30分ほど炎天下の中をさまよったあと、この周辺のホテル間を結ぶバスに乗って帰ってくる。

 歩きでは無理だと悟り、自転車を借りることにする。

 ホテルで貸し出しをしているらしく、電話で料金を聞くとタダだという。
 早速借りに行くが「予約が必要です」とかいって断られる。

 はよいえ。そーいうことは。

 なので、再度徒歩でチャレンジ。
 挫折。

 だが、途中でレストランを見つけたので、入ってみることにする。

 ビーチ沿いの海鮮レストランで眺めが良い。

 メニューが2種類あり、男女別に使い分けているらしい。
 白いメニューは男性用。赤いメニューが女性用らしい。
(中身は同じ)

 なぜか白いメニューが2つ届く。

 帽子をかぶってボーイッシュな格好だったので、嫁さんが男性に間違われたようだ。

 嫁さんが帽子をとると、ウェイトレスさんが、急いでメニューを交換しに来た。

 後日、ガイドのイングさんに「オカマと間違われたんじゃなくて、良かったですね」
(タイにはニューハーフが多い)と、フォローされる。

 フォローか?

 閑話休題

 メニューを開くと値段にびっくりする。

 安い。うえにうまい。

 どれくらい安いかというと、二人で腹一杯食べても350バーツ
(バーツはタイの通貨)日本円なら1200円ちょっと。

 宿泊ホテルでなら、朝食が一人500バーツ
(日本円で1800円くらい)
 食費を大幅に下方修正する。

 実際、現地の方が食べるようなところから比べれば、これでも高い方なのだろうけどもかなりコストパフォーマンスは高い。

 ただ、「辛さ」に対する基準が違うらしくて、「スパイシー」と書いてある食べ物は冗談抜きで「辛い」

 「あんまり辛くない」というものでも、COCO一番屋で甘口を頼んだら5辛が出てくるような不意打ちをくらうので注意。

 お腹も満足したので、会計をすませて部屋に戻る。

 庭に30センチはあろうかというトカゲが遊びに来ていた。
 南国だねぇ。

 時間はまだ早いのだが、遊びすぎで疲れがたまっているので、ちょっと仮眠することにする。

 爆睡。

 一日が終わる。

目次へ 部屋の最後へ

プーケット島戦記(中編)−3/8−


 日焼けが痛い。

 いや、マジで。

 日焼け止めを塗っていても無駄。って感じの日差しだったので、当然といえば 当然なのだが・・・

 今後、海に入る時でもTシャツを着ることにする。
 泥縄?

 今日はオプションツアーで近隣のコーラル島行く。


 朝飯抜きってのはキツイので、朝食をホテルで取ることにする。
 バイキング形式で一人500バーツ+税金+サービス料で600バーツ。
 二人分で1200バーツ
(日本円で4200円くらい)

 高すぎるわ、馬鹿者。

 昨日のレストランなら1日豪遊できるな・・・。

 それはさておき、コーラル島までの移動はスピードボート。
 まぁ、モーターボートのこと。
 船着き場までの移動は、初日と同じワゴンで移動。

 車中、ガイドさんとタイの話題よりも、北海道の話題で盛り上がる。
 なんか違うような気が・・・

 船着き場には他の日本人ツアー客もたくさんいた。
 格好は、あらゆる意味で「ターゲット・ミィ」という感じで、私が現地の悪者だったら、狙うね絶対 といった感じ。

 と、いっても自分も作務衣にそろいのバンダナ、扇子片手といういでたちなので ある意味、人のことは言えない。

 コーラル島自体も日本人ツアー客ばっかり。
 たまに欧米人が遠くから歩いてくるので、たぶんビーチの区域別に人種を 分けているようだ。

 珊瑚礁の島なので、水の透明度は段違い。
 おまけに遠浅
(現地比)。熱帯魚も手を伸ばせば捕まえられるような場所を 泳いでいる。

 楽園チックな島。


 体験スキューバダイビングができるというので、参加してみる。

 一通り基本を教わったあと、私たち夫婦とカップル一組の計4人+インストラクターでダイビング。


 と、ここまできて、カップルの女性が「こーわーいー」とかいってゴネる。
 5分か10分ほど、あーでもないこーでもないとゴネる。

 魚の餌にしてやろうかとも思ったが、カップルの男性のほうが困った顔をして かわいそうなので、それに免じて我慢する。


 結局、その女性は不参加。3人+インストラクターでダイビングをする。

 観光地なので珊瑚礁とはいえ、普通イメージする珊瑚とは違い、結構地味。
 というか、汚れた感じの珊瑚。

 それでも、海中で熱帯魚に餌をやったり、水中写真を撮ったりと満喫する。

 なぜか嫁さんがインストラクターの標的になり、海中の「得体の知れない物」を率先して触らせられる。

 もっときれいな珊瑚礁でもう一度やってみたい気分。

 北海道でも支笏湖で出来るけどな。


 そのご昼食をとったあと、また軽く泳いで3時頃に、プーケット島へ戻る。

 行きのボートでは後ろの方に乗っていたので、今回はボートの最前列に 乗ることにする。


 即後悔。波が高いので、ガッタンガッタン揺れて、海に投げ出されそうになる。
 プーケット島についたころには、
「もう、うちらジェットコースターなんてこわないで
(あずまんが大王より)
 といった状態。


 その後ワゴンでホテルまで戻り一休み。

 部屋には今日のサービスフルーツが届いていた。


 今日はバナナ。
 モンキーバナナ
(小さいヤツ)と台湾バナナ(大きいヤツ)との中間くらいの 大きさ。

 でも、一房ってのは多いだろう。


 少し食べて
(美味しかった)から夕食をとりに先日のレストランに行く。

 腹一杯食べた後、明日の予定を嫁さんと相談する。

 明日は朝から観光なので、朝食が必要。
 でもホテルでの朝食は高すぎる。

 と、いうことで「料理の持ち帰り」が出来ないか、昨日のレストランに聞いてみる ことにする。

 が、話しが通じない。
 「テイク・アウト」和製英語なことを悟る。

 タイ語と英語の辞書を使って「ホテルに持ち帰りたいんだけど」と店員に伝える。

 ホテル名を聞かれたので、素直に「パンヤントゥリー」と答えると、店員があわてて引っ込み、代わりに支配人がでてくる。

 支配人から「サンキュー・サー」とか言われて名刺を渡される。

 人生の中で「サー付け」で呼ばれることがこようとは・・・

 ちなみに「サー
(sir)というのは、目上の男性に対する敬称。

 なんか妙に支配人が浮かれている。
 「持ち帰りもできますし、電話をいただければお届けします。」みたいなことを言われる。

 支配人はどうやらプーケット最高級ホテルの宿泊客が、ホテルの食事よりも自分のレストランの方が美味しいと評価した。
(なので、わざわざ持ち帰る)

 などと考えているらしい。

 単に安いからなのになぁ
(そりゃ、美味しいけど)
 ホテルに戻って大笑いした後、明日の為に早寝をする。

 ジャグジー風呂、使ってないなぁ・・・

目次へ 部屋の最後へ

プーケット島戦記(後編1)−3/9−(午前)


 昨日レストランから持ち帰った料理をむさぼったあと、早速観光ツアーにGO。

 昨日のバナナはおやつに入るんですか?と思いながら、昨日の残りのバナナを 持っていくことにする。

 このホテルに泊まっていて感じたのは、現地のスタッフ
(タイ人)は、お客に感謝慣れしていない感じ。

 欧米人が主の客なので、チップは貰い慣れているが、お礼の言葉とか挨拶とかをされることは少ないらしく、朝の挨拶とか、ちょっとした感謝の言葉をタイ語ですると、とても喜んでくれる。

 喜んでくれるので、こちらもこまめに挨拶や感謝の言葉を投げかける。

 結果、サービスが妙に良くなり、一日3本支給されるミネラルウォーターが一日4本になったり、毎日あるフルーツのサービスもとんでもない量を持ってきてくれる。

 と、いう良循環。

 おかげでホテルでの生活は快適快適。

 でも、フルーツは物理的にそんなに大量に食べれないの
(おいしいけど)


 閑話休題


 最初の観光地はいわゆる展望台。
 この辺のビーチを一望できる場所。

 山の頂上付近にあるので、山道を登っていくのだが、途中からでもビーチが見える。
 ガイドさんが、いろいろ説明してくれるのだが、「あのホテルは日本人ばっかし」とか「あのホテルは高い」とか「あのホテルはタイ人に冷たい」とか教えてくれる。

 観光なのか?

 展望台に着き、ちょいと見物したあと、次の目的地へ。
 景色が良いだけで外になんにもないしな。ここ。


 で、次の目的地までに何軒か店による。
 ガイドさんの何も買わなくて良いと言う言葉から察するに、どうやら旅行
(観光)会社と提携している店らしい。

 カシューナッツ屋と宝石免税店。
 とりあえず、「ドリアンチップ」とか買ってみる。


 あと、宝石は本当に安い。

 大量に買うなら、わざわざ飛行機でここまで来ても安いかも。

 店は軽く流して次の場所にGO。


 今度は象に乗って山やら川やらを散歩するという観光。
 早速乗ってみるが、思ったより快適。

 と、いっても体調の悪いときに1時間くらい乗ったら吐きそうなくらいには揺れる。

 途中、象が川の中を歩いている時に、運転手
(?)の人に「代わりに運転席に座って見ろ」とかいわれる。

 運転席といっても、そこ単に象の首の上じゃん。
 しかも直。

 物は試しと乗ってみる。
 象の生肌に触れつつしばらく象に歩いて貰うが、座りが悪いのでなんどが落ちそうになる。

 スリリングだぞ象。

 運転を代わって貰ってもらってしばらくすると、ようやくゴールにつく。

 「世話になったな」とバナナを象にあげると、外の象にもたかられる。

 一斉に群がる象達。

 スリリングだぞ象。

 物欲しそうな象達を後にして次は有名な寺院にGO。


 寺院に着くなり、爆竹が炸裂する。

 なんでも、この寺院では願い事をして、それがかなうと爆竹を奉納して爆発させるらしい。
 
 かなったら、またこなきゃならないから、迂闊な願い事はできんな。

 祭ってあるのは仏教の聖人が三人。

 その像があるのだが、なぜか金ピカ。

 入り口でお布施の代わりに貰える金箔をこの像に貼ると願い事がかなうらしい。
 あと、自分の悪いところに対応する像の部位に貼ると、そこが良くなるという話。

 「性根」ってのはどの辺に貼ればいいんだ?

 とりあえず、それなりの所に貼って、それなりの願い事をしてみる。

 どうでもいいが、この像、ひどく出来が良いので、まるで本物のミイラに金箔を貼っているような錯覚に捕らわれる。

 スリリングだぞ像。

 で、そろそろ昼食ということで、レストランにGO。


 ここのレストランはバイキング方式。
 料理のジャンルも色々。

 タイ料理はもちろん、インド料理、中華料理、日本料理まである。

 でも、天ぷらは単にフライだったり、寿司にいたっては、具無しの海苔巻き
(ご飯を海苔で巻いただけ)をスライスして、その断面の上に具、しかもツナとかが乗っているという物。

 他の国の料理も同じようにどっか違うのかもしれない。

 とりあえず、適当にチョイスして食べる。

 味はもう一つな感じだが、とにかく量は食べれる。


 食事後は観光ツアー最後の場所。

 と、いってもまた免税店。
 安い分には安いので、適当に土産物を買うことにする。

 とりあえず、友人のおみやげ用にチューブタイプの「生ドリアン」をGET!
 涙を流して首を左右に振りながら喜ぶ顔が目に浮かぶようだ。

 あと身内用に装飾品を物色していると象牙の細工物を買わないかと声をかけられる。

 物はネックレス。
 とはいえ、象牙の日本への持ち込みはワシントン条約で禁止されている。
 だから、そういって断ると。

 「大丈夫、加工品はその対象にならないから。ほかの日本人も買って帰っている。」
 とかいわれる。

 デザインも値段も良いものだったので、そういうことならと、2つほどGET。

 後日、帰りの飛行機の中で調べてみると、加工品でも日本への持ち込みは禁止

 スリリングだぞ象
(結局見つからなかったけど)


 観光ツアーは終わったものの、実は今日はサンセット・ディナーというのにも申し込んでいる。

 ようは夕日見ながら晩飯食うだけなんだが、それまでしばらく時間がある。

 一度ホテルに戻るのも面倒だし、ガイドさんも面倒だというので、時間まで好きなところに連れていってくれるという話になる。

 しかもノーギャラで。

 と、いうわけで次は「偏った」ショッピングにGOだ!。

目次へ 部屋の最後へ

プーケット島戦記(後編2)−3/9−(午後)


 本屋とCD屋とおもちゃ屋。

 「さて、何処に行きますか?」と、いうガイドさんの言葉に即答

 いきなり、濃い路線にGO!

 商店街に案内される。

 本屋の隣がおもちゃ屋、数件先にCD屋という鋭い位置に車を止め、早速物色。


 まず本屋。
 かなりの数というか、ほとんどが日本の漫画。

 もちろん台詞はタイ語に直されてます。
(かき文字も)

 ただ、日本とは漫画の読み方が逆なので、単行本とかは「右綴じ」じゃなくて「左綴じ」になってます。

 もちろんそのままではページはもとより、コマの運びも変わってしまいますので、原稿を
(鏡に写したように)左右反対に印刷してあります。

 ゆえに、ほとんどのキャラクターが左利きになってました(^^)

 雑誌類は新しい作品も古い作品もごちゃまぜ。

 「HUNTER×HUNTER」「750ライダー」が一緒の雑誌だったりと、会社も時代も超え放題です。

 新しい作品は日本と比べても、連載時で1〜3週遅れくらいしかありませんでした。

 おみやげ用に「ああっ女神さまっ」「無限の住人」「デビルマン」「鉄鍋のジャン」「ジョジョの奇妙な冒険」「るろうに剣心」などなどを買って次の店にGO!

 ちなみに嫁さんは「絶愛」「BRONZE」を買ってました。

 いいのか?


 次はCDショップ。

 と、いっても売っているメインはカセットテープ。
 ここでもなるべく偏ったものを探す。

 結構、日本のアーチストの物も出回っているのだが、結局GETしたのは「セーラームーン」「クレヨンしんちゃん」のカセットテープ。

 もちろん中身はタイ語で歌ってます。

 ここでは思ったより偏ったものがなかったので、軽く流して次の店に。


 最後はおもちゃ屋さん。

 おもちゃ屋といっても、日本と同じで大分ゲーム屋さんになってました。
 メインは、ファミコンのソフト。もちろんノーマルのファミリーコンピューター用ソフト。

 ただ、1本のソフトにゲームが何本も入っている海賊版が多いです。

 プレステ用ソフトも結構ありましたが、中身は日本のもとと同じで、どうやらコピー製品のようです。

 読めるのか?アドベンチャーとかギャルゲーとか?

 攻略本のたぐいも一緒に売っていました。

 ガイドさんがある攻略本の表紙を見て「これ、なんて読むのですか?」と聞いてきたので見てみると、そこには「俺の料理
(PS)の攻略本が・・・

自分:「”俺の料理”と読むんですよ」

ガイドさん:「どういう意味なんですか?」

自分:「俺の料理」

ガイドさん:「?」

自分:「私の料理、My cooking」

ガイドさん:「ああっ、なるほど。で、どういうゲームですか?」

自分:「料理するゲーム」


 なんか間抜けな会話。


 とりあえず、おみやげ用に何本かソフトを買ってこの商店街は終わり。


 まだ時間がかなり余ったので、今度はデパートへGO!


 とりあえず食品売場から。

 お国柄か、やっぱり日本とは品揃えが違います。

 特にフルーツコーナーはドリアンが山のように積んであったりとか、圧巻でした。
 それはもぅ、記念写真を写してくるくらいに。

 あと、魚介類もかなり品揃えが違う上、基本的に量り売りのようです。

 野菜は意外とそんなに違いが無く、ほうれんそうとかには「新鮮野菜」と日本語でかかれたテープが貼ってあったりと、結構日本から来ている野菜も多いようです。

 全体的には、とにかく1品あたりの量が多い。
 肉類なんかは、赤ん坊くらいの大きさの塊とかがゴロゴロしてました。
 4リットルの「ミロ」とか・・・

 とりあえず、おみやげにタイのカップヌードルを買ってみました。

 後日食べてみると、タイ風の味付けで辛かったです。
 お国柄?


 食料品売場を後にして、次は本屋とおもちゃ屋へ・・・以下略


 途中、結構おおきなCDショップがあったので入ってみると、かなりの数のビデオCDが売ってました。

 この辺ではビデオよりもビデオCDが普及しているらしく、TSUTAYAなどのレンタルビデオ屋はあるものの、販売用はほとんどビデオCDでした。

 最初、ビデオが普及しないのは、暑さと湿度のせいでビデオテープが伸びるせいかな?とか思いましたが、よく考えたら、ビデオCDのほうがコピーし易いからですね。
(プレス単価安いし)

 と、いうわけで、おみやげ用に何本かGET。
 「るろうに剣心」「プリティサミー」「ウルトラセブン」「セーラームーン」などをGET。

 後日「るろうに剣心」を見てみると、剣心が「ケンチーン」とか呼ばれててショックを受ける。


 最後は文房具屋

 そんなに違いはないものの、ここにも日本のキャラクター物が・・・

 中でもカンのペンケースは秀逸。

 表面に「魔人英雄伝ワタル」と書いてあるのに絵は「セーラームーン」  裏返すと「北斗の拳のケンシロウ」が構えているという、どのへんにツッコミを入れたらいいのかわからない品。
 当然おみやげにGET。

 良い買い物をした。


 などとやっているうちに、そろそろディナーの時間。

 場所を移動して、日が暮れるのを待つ。
 なぜなら「サンセット・ディナー」だから。

 オプショナル・ツアーの案内では、夕日を見ながらの夕食だったはずが、夕日を見た後に暗い中、食事。という形らしい。

 だまされてる?


 日が傾くのを待っていると、花売りの少年と少女が来る。
 売っているのはジャスミンの花輪とバラ。

 ガイドさんに聞くと、どうやら売り上げが生活費や教育費にあてられるという話しなので、それぞれから一つずつ買う。

 女の子の方には、日が傾くまで暇つぶしに折っていた折り鶴をあげると喜ばれた。
 男の子にはあげられなかったけど、男なら我慢だ。


 夕日を見た後、ようやく夕食。
 海鮮中心の豪華な食事。
 量も多いので食べきるのは多分無理。

 まわりも観光客のようで、日本語や中国語などが飛び交っている。

 そのうち、偶然さっきの花売りの少年が近くに来たので、こんなこともあろうかと用意しておいた折り鶴を渡し、ちょっと良い人を気取ってみる。


 夕食も終わり、あとはホテルに帰るだけ。

 さて、明日は何をしようかな?などと話していると、ガイドさんにツッコミを入れられる。

 「帰りの便、明日ですよ。」

 冗談抜きで、帰りは明後日だと思ってました。

 大丈夫ですか?


目次へ 部屋の最後へ

プーケット島戦記(エピローグ)−3/10−

 昨日まで、すっかり忘れていた(というより、勘違いしてた)けども、今日が最終日。

 スケジュール的には、日本への飛行機の時間が夜の11時。
 それまでは、まだかなり時間がある。


 よく考えたら、せっかくビーチが近いのに、1回しか泳いでいないのに気づき、とりあえず朝起きてビーチへ。

 波に浮かんだり、沈んだり、潜ったり、さらわれたり、トップレスの白人のお姉ちゃんを見たりと、遊び倒し、へろへろになりながら部屋に戻と、今日のフルーツが届いていた。

 たぶんライチ。

 たぶんってのは、ちょっと味が違ってたから。

 キンキンに冷やしてあったら、もっとライチらしい味がしたかも。

 相変わらず量は多い。
 実を採って積みましたってのなら、まだ可愛いが、枝ごと

 食えないって、そんなに。
(でも美味しかった)


 ホテルのチェックアウトが12時ということなので、とりあえず手荷物の再確認。

 おみやげを入れるために買ってきたカート状になる折り畳み式の鞄は、漫画の本やソレ系のブツでギッシリ。

 コミケ帰りじゃないんだから。


 チェックアウト後から飛行機の時間までは、まだかなり時間があるので、昨日のうちに午後は車でのショッピング・ツアーを予約しておいた。

 なごり惜しいながらも、ホテルをチェックアウトし、迎えに来たガイドさんの車へ乗り込む。

 手荷物さえなかったら、自分達であっちゃこっちゃ行くのだけど、コインロッカーなどという便利な物は無いので、車を頼むことになった。


 今日の狙いは大型デパート。

 プーケットの皆さんの生活を丸ごと見てしまおうってな魂胆。

 まぁ、やることは昨日と一緒なんだけどね。


 本屋でまた単行本のたぐいをあさっていると、日本語の辞典を発見。
 英語とタイ語を日本語に訳してある辞典で、日本語の表記はローマ字で書いてある。

 これが結構面白くて、思わず買ってしまう。

 昨日サンセット・ディナーまでの待ち時間に、ガイドさんが私の辞典
(日本語を英語とタイ語に訳してある)を熱心に読んでいた気持ちがよくわかる。


 さて、嫁さんは?というと、時計屋さんで何かを物色中。
 見つけたのはペンペン
(新世紀エヴァンゲリオン)の目覚まし時計。

 時間になると音楽がなり「オイトー!オイトー!」と喋る。

 何語かは不明。

 見た目以外は全然EVAと関係無いという一品。


 こんなんばっかりや。


 大きなデパートなので、旅行用品とかも売っている。

 しかも安い。

 日本の半値以下といった感じ。

 たぶん、パスポートと旅券と現金だけ持って、現地についたらデパート行って必要な物を買い揃えるってのが一番安上がりかも?


 いや、ホントに。


 なんだかんだやっているうちにショッピング・ツアーの時間も終わり、せっかくなのでプーケット空港まで送ってもらう。


 添乗手続きはガイドさんがやってくれたのでラクチン。ついでに輸送手荷物の手続きも。

 名残惜しいながらも、ガイドさんとお別れする。

 記念にガイドさんが昨日、熱心に読んでいた私の英語とタイ語を日本語に訳してある辞典をプレゼントした。


 さて、搭乗手続きはしたものの、飛行機の時間までは、まだ結構時間がある。

 具体的には4時間くらい。

 長いわ!


 と、いっても空港の周辺には何もないし、どうしたものか・・・

 結局、空港のテレビでやっていたMr.ビーンを4時間ぶっ続けで見ることになる。


 プーケットくんだりまで来て、何やってるんだか。


 よく考えたら、先に空港に来て、搭乗手続きと荷物を送って身軽になったところで、時間まで遊べば良かったような気が・・・


 どんまい。


 まぁ、なんだかんだしているうちに飛行機の時間。
 さらばプーケットよ。


 で、次に着いたのがバンコク空港。

 行きと帰りで空港が違う上に、もちろん添乗員もつきません。

 旅行会社の嫌がらせ?


 バンコク空港からは日本への直通飛行機が出ているので、ちらほらと日本人の顔が見える。

 とりあえずバンコク空港をさまよって日本への登場窓口を探し、早速手続き。

 さほど待ち時間も無く、関西国際空港への飛行機へ搭乗。
 さらば、タイよ。


 朝起きるころには、もうそこは日本のハズ。
 まわりでは、すでに日本語がちらほらと・・・。

 でも、全然懐かしくないのよね。

 みんな関西弁で喋ってるから。


 夜中じゅう喋りまくっている隣のオヤジに殺意を抱きながら、飛行機は一路日本へ。


 関西国際空港着。

 身体は「早く北海道に帰って休まして」といっているのだが、せっかくここまで来たのだから、大阪を満喫して帰らねば。と、魂が叫んでる。

 電脳街にいって、同人誌屋と、たこ焼き屋よって帰る。


 満喫?


 空港に戻り、北海道への搭乗手続きをするが、なぜか航空券の行き先がSAPPOROになっている。
 ちなみに出発した空港は千歳市の新千歳空港でした。

 大丈夫ですか?


 結局、外国人用にわかりやすく有名な地名で書いてあっただけらしく、無事、新千歳空港に到着。


 北海道は吹雪でした。
 プーケットとの気温差40度以上


 大丈夫ですか?



まとめ

プーケットはかなりコストパフォーマンスの良い所。

最高級ホテルに泊まっても、一人15万円前後。
現金も今回のような旅なら、一人5万円程度持っていれば十分。

マリンスポーツをやるなら、さらに倍くらい用意していったほうが良いかも。

クレジットカードを使うのも良いですね。
って、普通はそうするわな。

高級リゾート地なら治安も良いし、英語も通じるので安心。
実は日本語も結構通じる。

距離的にもビーチリゾート地としては近い方だし、適度に日本との接点もある。

買い物は宝石以外は不向きだけど、ゆっくり過ごしたい人には良いかも?

要するに、もう1度行きたいって事。


目次へ 部屋の最後へ





メールはこちらへ