さて、先日あるMADクリエーターの方とチャットでお話したところ、「クリップ系とSRMは違うよ」とのご指摘を受けました。
確かにその通りです。
この「編集室」はそういうツッコミを待ってました。
前回の「ジャンル:クリップ系」は、わざと「受け手側としての分類」だけ
を書いてあります。
今回は、お話を伺ったMADクリエーターの方の意見を参考に「作り手側としての分類」に、少しふれてみたいと思います。
さて、その「SRM」ですが、「クリップ系」と、どう違うのか?
ぶっちゃけた話、それぞれの作品だけを並べて、どちらが「SRM」で、どちらが「クリップ系」か?と聞かれても、それぞれの作品の予備知識が無い限り、まずわかりません。
それがわかるのは、その作品を創ったクリエーターの方だけです。
つまり、「作品を創る際に、誰のために創るか?」が分類の要になります。
それが自分(Self)の場合、「SRM(セルフ・リミックス・ムービー)」になり、それ以外の場合、「クリップ系」となります。
ですから、厳密にいえば、この「編集室」で定義している「MADビデオ」には、「MADビデオクリエーター」が創った「MADビデオ」と、「SRMクリエーター」が創った「SRM」があり、更には、「MADビデオクリエーター」が創った「SRM」があるわけです。
更には、「MADビデオ」分類の中に・・・と書き出すと、かなりややこしくなるので、次回は簡単な表にして説明したいと思います。
クリエーターの方は、個人差はあれ、この分類に「こだわり」を持たれている場合が多いようです。
たとえば、自分の作品を「MADビデオ」ではなく、「SRM」として公表されている方や、「SRM」には、好きな曲、映像を使うが、「クリップ系」には受け手が分かり易い、メジャーな作品を使用するよう、心がけている方など様々ですが、「クリエーターとしての意識」の高さに感服いたします。
今後も作り手側のご意見も参考にしながら、この「編集室」の充実に努めてまいりたいと思いますので、皆様よろしくお願いいたします。
では、また次回をお楽しみに・・・
なお、前回「SRM」として紹介したジャンルについては、今後の説明の中で、ややこしくなる可能性があるため、以後「シリアス系」と改めます。
目次へ
部屋の最後へ
えーこれについては、きちんとした基準がないため、すでに現物を見られている方々には異論があるやもしれませんが、管理人は「概存のメディアを組み合わせることにより出来る、元とは異なる映像メディア」と理解してます。
外にもMADテープというのもありますので、こちらは「映像メディア」が「音声メディア」に変わるだけで、本質的には変わらないと思います。
さて、では具体的にどのようなものをMADビデオというのか、例を上げてみます。
ドラえもんが、別の声で、たとえば(CV:速水 奨)で、しゃべったら・・・と想像して下さい。
作り方は簡単です。ドラえもんの口パク映像に、セリフを重ねるだけでできます。
これが「概存のメディア(ドラえもんの映像と速水奨のセリフ)を組み合わせる(口パクにあわせる)ことにより出来る、元とは異なる映像メディア(速水声のドラえもん)」という意味です。
いささか乱暴な言い方になりますが、これがMADビデオです。
もっとも通常は、「別に用意した曲に、ある作品の映像を組み合わせてつくるミュージッククリップのようなもの」がメインですが、いろいろな種類をカバーするため、ここでは、上記のような、ややこしいことをMADビデオと定義します。
では、具体的にどのような種類があるかというと、大まかなジャンル的に「ギャグ系」と「クリップ系(SRM[セルフ・リミックス・ムービー]ともいう)に分かれます。
また、外にも「CM系」、「ドラマ系」というものもありますが、それぞれの詳しい説明はまた、次回ということで・・・
目次へ
部屋の最後へ